新型コロナウイルス感染症の流行が拡大期に入ったようです。ひたひたと背後から忍び寄る感染の恐怖は、戦争経験はないのですがその時と同じかそれ以上ではないかと感じています。今は豊富な情報をリアルタイムに得ることができますので、正確な知識を得て対処することが可能です。我々医療者として最前線にいる戦士として皆様の健康を守る砦になることが使命であると自覚しています。見えない影に対して過度に恐れたり慢心することは百害あって一利なしですので、刻々とかわる情報を得てその時点での最善を尽くせるよう対処していくつもりです。

 

現時点では、感染が疑われる場合は自宅待機して症状が続けば保健所に電話で相談をする。重症者を受け入れる病院のスタッフが入院治療に専念できるよう、軽症者は我々のような開業医が窓口になり、軽症者は病院で治療できる体制の確立が必要と認識しています。

 

 

 

以上を踏まえて当クリニックでは令和2年411日から新型コロナウイルス感染症対策として

 

① 密閉対策  換気

 

   窓を開放しての定期換気、空気清浄機の増設

 

② 密集対策 ⇒ 空間分離

 

   待合を分離、距離を確保、車内待機(窓の開放)

 

③ 密接対策 ⇒ 咳エチケット

 

   マスク/ハンカチ等の使用、手洗いの励行

 

を実施します。患者及び家族の皆様には不自由をおかけしますがご協力をお願いします。

 

 

 

なお、当クリニックではマスクについて

 

 ① 感染予防の効果がない ② 標準予防策の根本は手指衛生である

 

 ③ つけっぱなしの状態では感染源になる

 

 ⓸ 口元を覆うことはコミュニケーションの妨げになる

 

との観点から、咳エチケット以外の目的でのスタッフの使用を禁止してきました。

 

 

 

しかし、急速な新型コロナウイルスの感染拡大に対応する観点から、感染の伝搬を防ぎ、患者の皆様とスタッフの安全を確保するため、従来の標準的予防策に、飛沫感染対策としてスタッフのマスク、ゴーグル等の使用を加えて『3つの密』に対する対応を強化します。

 

 

 

最後になりますが、新型コロナウイルスはワクチン接種が実施されるまでは全ての人々に感染の可能性があります。感染者及びその家族、接触者に対する科学的根拠のない差別は控えましょう。困難な時こそお互いに助け合うことが大切ですよね。

 

 

 

                        院長  小川 誠